金継ぎは、使う金の粉の種類により、色々な仕上げ方がございます。

@磨き金仕上げ(みがききんしあげ)
A消し金仕上げ(けしきんしあげ)

特徴
:研磨用の荒い24金の純金粉を使用することで、
金のキリッとした、深みのある美しい輝きを出すことが出来きます。

消し金仕上げと比べて、比較的丈夫です。

観賞用やじっくりと眺めたい器、長く残していきたい物に
お勧めの仕上げ方です。


これぞ昔ならではの蒔絵の技法です。

特徴
:薄い金箔から作られる細かい金粉。
 蒔絵に使う金粉の中で一番細かい微粉を使用します。

同じ24金から出来た純金粉ですが、金の輝きが少し消えた感じの
仕上がりになります。 
使う金粉の特徴を活かして美しく仕上げます。

画像では違いがわかりづらい点もあるかもしれませんが、
人によっては磨き金と同じに見えると、言われる方もいらっしゃいます。

観賞用はもちろん、実用にもできますが、
強度は多少劣りますので、やさしく扱うことをお勧めします。

割安に金継ぎされたい方、観賞用のみの方にお勧めいたします。

消し金仕上げは、磨き金仕上げと比べ、金の種類の違いと作業工程
が短いので、2〜3割程、割安に仕上げる事が出来ます。




B銀継ぎ
(ぎんつぎ) 
消し銀仕上げ

   特徴
:銀粉を使用したものです。
   こちらも磨き銀仕上げと、消し銀仕上げがございます。
   強度等、見た目の特徴は、金継ぎの時と同じです。

   仕上がった当初は銀色ですが、数ヵ月後に茶色っぽく、
   一年後には環境によりますが、黒く錆びてきます。

   染付けの焼き物や、銀の渋さや変化を楽しみたい方にお勧めです。



C石目地仕上げ
 (いしめじしあげ)

特徴
:ザラザラとした質感を出す仕上げです。


ぽっかりと空間が開いてしまった場合や、
かけた部分に、なにか変化がほしい時などにお勧めです。
もちろん金でも出来ます。

石目地の変わりに蒔絵で、波の文様等を描くことも出来ます。

※粉を沢山使うので、金継ぎの仕上げとしては強度があります。

               D漆仕上げ
                  (うるししあげ)

   特徴:色漆で陶器の色に合わせて継ぐ方法です。
   漆では鮮やかな色(白や淡い色)を作る事が
   出来ないので、好みにもよりますが濃い色、暗い色の
   陶器に向いている継ぎ方法です。

   陶器の色に関係なく漆のみで継ぐことも出来ます。
   また、金粉を使用しないのでこちらも磨き金仕上げより
   若干割安な料金で仕上げられます。

   強度や耐久性は継ぎ方法の中では一番丈夫です。